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『 Le 11 novembre de 564
おぞましい記憶なのかもしれない。
シュッダイナ・ピエル・ドゥ・ドグマニード王と挙式を挙げてわずか半日後のことだった。慣れない衣裳から解き放たれ、これ以上の辱めはないだろうと安堵したときだ。侍女達が遠慮なく部屋に入ってきて、かと思うと乱暴に服を脱がされた。彼女たちの目は、口には出さない蔑みが込められていたと思う。私は居心地が悪い中、ただ人形のように先導されるまま湯に漬け込まれ、はては喉の奥を不愉快にさせるえぐみのある香水を振りまいてくれた。
唇を噛み締めていた。
女は宝石なのだと、母がよくよく私に説いて聞かせた台詞を思い出す。そう、私はまるで宝石かなにかのように丁寧に扱われた。
今宵私はドグマニード王の妃になる。
笑えばいい、この日記を見て哀れな私を笑えばいい。
女は確かに宝石だと。
男に献上される宝石だと。……以後 略 』

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